人形は人生の救世主です。

今回の特集はこれまで社会の中でタブー視されてきたテーマ、障害のある人たちの性の問題です。

 本人達は人知れず、切実な悩みを抱え続けてきたといいますが、いま、この問題に光を当てる新たな取り組みが始まりました。

 この活動を通して、人が人として生きていくことの意味を考えます。


https://www.jpdolls.com/category/c10.html
 新潟が大雪に見舞われたこの日。

 一人の女性がある男性障害者の部屋を訪ねました。

 <スタッフのSさん>
 「ごめんください。ホワイトハンズのケアスタッフのSと申します」
 <利用者>
 「すごい雪ですね」
 <Sさん>
 「まだまだ積もりそうですよ」

 男性の障害は脳性まひ。

 これからこの男性に対する「性の介護」が始まります。

 <Sさん>
 「下から上にマッサージしますよ」

 <利用者>
 「月1回くらいの利用です。過剰なストレスがなくなったので日常生活が楽になりました」

 この介助は、障害者が抱える性の問題を解消する一つの方法として2年前に始まりました。

 新潟市に本部を置くNPO「ホワイトハンズ」。

 代表は、もともと老人介護の活動をしていました。

 しかしその過程で、障害者の性欲が切り捨てられていると気づき、自分たちでは対処できない脳性まひの人たちへの介助を提案。

 現在、13都府県で事業を展開し、利用者は全国に50人、ケアをするスタッフは女性ばかり15人です。

 <NPO「ホワイトハンズ」代表>
 「性というのは人間の基本的な部分なので、後ろめたい形ではなくあたりまえに利用できるサービスとして健全化できればというのがきっかけです」

 ケアスタッフのSさんは元看護師。

 障害者の性の悩みは、医療の現場で常に手に余る課題だったといいます。
https://www.jpdolls.com/goods/p54.html
 <Sさん>
 「死角ですね。病気を治すことだけに看護婦の仕事はなっていましたから。性は問題外。抹殺してきましたので」

 自身も脳性麻痺の障害を持つ愛知淑徳大学の谷口教授は、障害者の性を取り巻く現状をこう分析します。

 <愛知淑徳大学(社会福祉学) 谷口明広教授>
 「障害持っている人たちは『性がない』とずっと考えられてきました。介護福祉士のメニューにもないし、ホームヘルパーの介護メニューにもない。公式な教育の場では誰も教えない」

 ホワイトハンズの利用者の一人。

 これまで自分の性とどう向き合ってきたのか包み隠さず語ります。

 <利用者>
 「実は風俗も使ってました。デリバリーとか。めちゃくちゃ罪悪感、寂しさとか悲しさが出てくる」

 いま受けているケアには、必要以上の体の接触がありません。

 スタッフはゴム手袋を着用。

 30分5,500円と有料ですが入浴や排泄と同じで、あくまで「介護の一環」と位置づけられるからこそ利用しやすいのだといいます。

 この日、ホワイトハンズの代表は信州大学医学部の特別講義に招かれ、自分たちの活動を解説しました。
https://www.jpdolls.com/goods/p326.html
 <代表>
 「どうしても性=風俗、性=エロという社会的偏見がまだかなり大きい。それが障害者の性に対して根深く問題になっているのではないかと思います」

 いずれは医師や看護師になる学生たち。

 初めて突きつけられる現実にショックを受けたようです。

 <女子学生>
 「看護業務としての性の介助って考えたことなかった。看護の一部としてそういうのもあるんだといま、気づいた」
 <男子学生>https://www.jpdolls.com/goods/p295.html
 「自分が持っているセクシャリティーと近いものとして考えるようになりました」

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メニューサンプル1

メニューサンプル2

開くメニュー

閉じるメニュー

  • アイテム
  • アイテム
  • アイテム
【メニュー編集】

どなたでも編集できます